コンピュータ予測でルーレットに勝つ

ギャンブラーは皆、ルーレットや少なくともスロットマシンで一度は大当てをしてみたいと思い描くのではないでしょうか。頻繁に使用されるトリックの一つにコンピュータ予測があり、数学的オッズを使えばルーレットを出し抜けると考えています。しかし、これは予測する程簡単ではありません。

必要なパラメータ

ルーレットのホイールの完璧な数学モデルを計算するための鍵は、ホイールヘッドの位置とボールの位置を常時把握しておくことにあります。このデータを収集した後、プログラマーは、完璧な―少々完璧すぎる数学モデルを作成できるようになります。

ホイールは完璧ではない

どんなに正確な数理モデルであっても、ホイールの理論的・実用的な不完全性を計算に入れることはできません。ホイールの中には、作りが単に雑なため、その正確な動きを予測することができないものもあります。一方で、コンピュータの予測を妨害するため、意図的に不完全に構築されたルーレットもあります。

予測不可能なホイールヘッドとボール

ホイール自体は別として、ホイールヘッドには減速度が違うという厄介な傾向があります。この要因は、ベアリング(種類、メーカー、ベアリングの状態など)に依存します。また、ルーレットボールはサイズや重さが微妙に異なり、正確かつ恒久的な数学的モデルは作成が困難です。磨耗したフェルトや欠けたプラスチックでさえも、最高の数学モデルのかく乱要因になり得ます。

最小速度

ボールの重さは、速度に影響を与えます。数学者はこの要素を熟知しており、ボールが軌道から落ちる前に到達する最低速度を計算します。

しかし、軌道自体がわずかに歪んでいるような場合、ルーレットボールは半回転ほど軌道上に留まったままとなり、プレイヤーが負ける要因に繋がる可能性があります。

反対に、軌道上に小さなこぶがある場合、ボールが遅くなり、予測よりも早くセルに落ちることになります。

ホイールのデータを収集する

数学的モデルは明らかに欠陥があるので、プレイヤーは特定のホイールに関するデータ収集に目を向けてました。秘密のタイミング入力装置を使えば、プレイヤーは服の下に隠されたコンピューターにタイミングパルスを送信できます。マシンはその後、予測を行い、これをプレイヤーが小さなイヤホンを介して聞きます。プレイヤーはビープ音を一回または複数回を聞いた後、タイミングを計って賭けます。

このテクニックは、ホイールの特徴把握に基づいています。タイミングを計る人(または、十分に動きが速い場合にはプレイヤー本人)は、ボールがあらかじめ設定された基準点を横切る度にポケットスイッチをクリックします。これにより、コンピュータに関連データが送られるので、1秒の精度で最低速度を計算することができます。

時間の経過に伴い、ルーレットマシン一台一台についてデータベースが作成され、データを収集する必要がなくなります。しかし、カジノオーナーはこうした戦術を容認しておらず、永久にカジノから追放される危険性が伴います!

本文の最初で検討したように、ルーレットのボールの行き先を決定することに関しては、数学的モデルは効果的ではありません。ルーレットの「特徴把握」は、はるかに効果的ですが、より大きなリスクを伴います。